10年ぶりに日本に帰国後、本当はすぐにでも起業する事も考えてましたが、「いきなり起業じゃなくて、日本でも職務経験積んでおいた方が良いんじゃない?!」という友人のアドバイスもあり、先ずは日本の企業に転職してみる事にしました。そんな時期にこんな私を拾ってくださったのが、ある大手寝具メーカーでした。勤め始めた当初(短くても3年間は頑張ろう!)と決めておりましたが、結局4年弱ぐらい、グラフィックデザインディレクター兼デザイナーとして勤めさせていただきました。
入社当初は内部グラフィックデザイナーが一人もおらず、グラフィックデザイン関係は全て外注しているようでした。初めに与えられたのは、ろくなフォント一つ入っていなかった古いMAC一つ...(笑)先ずは問題なくデザイン業務を進めていけるように、パソコン周辺の整理や準備、購入などの環境作りから、私の仕事は始まりました。
当時、某有名雑誌の編集者だった方が企画部の取締をしており、『寝具メーカーでありながら、もっとアパレルのようにオシャレにイメチェンしていきたい!』という彼女の強い熱意のもと、グラフィックデザイン関係は全て私一人に任される形になりました。デザインの仕事内容は多岐にわたり、年に2回開催される展示会に向け、招待状から展示会場の壁面やPOPなどのデザイン制作、カタログ、新商品のロゴやタグ、パッケージ、広告...etc 凄腕のテキスタイルデザイナーやVMDはいましたが、グラフィックデザイン関係は全て一人で任され、いつしかデザインを外注する事もなくなり、おそらくグラフィックデザイナーとして携わるであろう全てのジャンルを、デザインから印刷発注、製造まで一貫して一人でこなし続けました。自分以外グラフィックができる人は社内におらず、激務の中、手分けや相談できる人もいませんでしたが、多くの上司や営業さん達、MDやVMDさん達などにもみくしゃにされながら(笑)それはそれは貴重な経験を沢山積ませていただきました。あの4年弱の経験があってこその今だなぁと日々実感しております。
その内会社の成長と共に、ついに私一人では全て手に負えなくなり、一人また一人とグラフィックデザイナーさんが増えていきました。それが丁度、入社後3年が経とうとしていた頃だったかな。(あ〜ちょうど今が次に進む時期だなぁ〜)と、自然の流れに沿うように意を決する事ができました。
一人でありとあらゆる事を任せていただけるなんて、責任は重かったけど、とても自由で、おそらくグラフィックデザインを仕事とする人間としてこんな経験は二度とできないだろうと思っていました。いつしか愛着も湧いた居場所でしたが、やはり最初から3年と決めていたからか、次!と決めたら潔かったかな...(笑)それでも、退職を上司に宣言してから本当に辞めるまでに半年掛かりました。
おそらく、ウェディング関係のデザインを専門的にしているグラフィックデザイナーで、自分ほど多国で広範囲なデザイン業務を経験してきた人間は、そうはいないんじゃないかと自負していて(笑)、それもまた、お客様のどのようなご要望(例えば、大物から小物まで)にもお答えできる自信に繋がっているのだと思います。
HOZZ DESIGN(
https://www.hozzdesign.com)としましては、ウェディングのデザインのみに限らず、個人様企業様向けに、グラフィックデザイン関係全般のお仕事も承っておりますので、もしも何かお力になれる事などありましたら、ご相談いただけますと幸いです。
写真は、今では全く携わることのなくなった、展示会場の大型什器や壁面などのデザイン。懐かしい。。。
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