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そろそろ新しいデザインのご紹介を...と思っていましたが、写真撮りが間に合わず。今回も少し違った話題を。
先日立て続けに癌による訃報をニュースで知り、慌ててがん検診の予約をしたわけですが、私も過去に初期の癌細胞が見つかり摘出手術をした事があります。当時はNYから帰国後韓国ソウルに住んでいて、何ヶ月間かずっと身体がとても重だるい日々を過ごしていました。そしたらある日突然車の中でジワジワとお腹が痛み出し、初めは生理痛かと思い痛み止めを買って飲んだのですが、徐々に痛みは激痛となりその内渋滞中の車の中で息もできなくなり呼吸困難に。運良くその時母が車を運転していて、「これはやばい!」となった時にはもう赤信号も無視して猛スピードで救急病院に向かっていました。病院でビニール袋を口にあてられ次第に呼吸は落ち着き、もっと大きな病院に行くよう勧められました。次の病院で検査をする際服を脱ぐ為腕を上げるだけでも激痛が走る。トイレではひどい嘔吐を繰り返し、鎮痛剤の点滴をして落ち着いたら家に帰り、また痛くなって病院に戻りを3日間程繰り返しました。結局簡単なレントゲン等では何も見つからず「盲腸かな」と言われましたが、3日後になってようやくMRIを撮ったら卵巣に癌らしきものが見つかり。。即入院して翌日手術をする事となりソウルの病院で一泊。同じ病室の韓国のおば様方のモラルのなさに衝撃的なカルチャーショックを受けました(笑)
翌日「この病院での手術は嫌だ!」と言おうとしたら、母が一晩かけて有名な病院を探してくれており転院する事に。手術の前には、中を見てから子宮と卵巣は全摘するかもしれないし、その後は抗癌剤治療になるかもしれないと言われもう人生終わりだと思いました。幸いにも癌は転移しておらず卵巣1つのみの摘出で済み、その後5年間の定期検診を終え癒着等の問題はあるものの癌は再発していないので、あの時の手術は成功し命拾いしたのだなと今は安心しています。
あの体験をした後、自分の中で考え方がガラリと変わりました。それまでお酒もタバコも大好きで、若い頃は自分の身体をいたわるなんてこれっぽっちも考える事なくやりたい放題生きる単におバカな親不幸者でした。そんな自分の過去をどれほど後悔した事か。。そして、自分の身体は自分だけのものじゃない事を知りました。どんなに自分は良くても家族の為にも大切にしなければならない事を。手術後は、飲み水がこんなにも美味しいって事を知ったし、どんなにつまらなくてしんどい毎日であっても周りには幸せがいっぱい溢れていて、ただ生きてるだけでも幸せなんだと知ったから「これからは真面目に生きていきたい!」と思いました。そんな身の回りの些細な幸せをかみしめながら「明日突然死ぬかもしれない」という気持ちで毎日とにかく何事も一生懸命悔いのない人生を過ごそうと心に誓いました。そして、どんな些細な事でも「ありがとう」の気持ちを忘れずに伝えようと思いました。とにかく、若かりし頃の私には気付かされる事が沢山ありました。
早期癌発見がこんなにも救われるという事を身をもって知ったからこの先検診等できる事はちゃんとしておきたいと思っています。私が癌を発見したのはまだ20代前半の頃。そんな若くても癌になる可能性がある事を知っておいて欲しいと思います。そして、その時はないと安心しても直ぐまたできる可能性があるという事も。あとついでに書いておくと、実は卵巣の前に胸内の摘出手術もした事があり...サイズが大きく日本の病院では「片胸全摘!」と言われたけど、韓国の病院にて当時はまだ珍しかった内視鏡手術で胸を失わずに済んだ経験もあります(但し全額自己負担でしたが...)。医療関係は法律も厳しく海外ではできても日本ではできない事も沢山あります。。
※写真はシルバーウィークに美ヶ原高原にて。山の上はすっかり秋色でした♪
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