2013年12月10日火曜日

フンデルトヴァッサー

今回は、大好きなアーティストの一人である『フンデルトヴァッサー』のご紹介。

以前ウィーンを訪れた目的の1つは、フンデルトヴァッサーの『クンストハウス』を見に行く事でした。『フンデルトヴァッサー』は、オーストリアの芸術家、画家、建築家。豊かな曲線と色鮮やかな彼の作品は、どれもこれも「型にとらわれず」自由そのもの。若い頃スケッチブック片手に旅に出た彼を惹きつけたのは、北アフリカの広大な台地で見た、床も壁も赤い土で出来た伝統的な土の家でした。「自然と共に暮す」そんな生き方に共感し、夢中になってキャンバスにぶつけたそうな。ひとたび都会に出ると、新しい建物はみな角ばっていて灰色、無機質で画一的。それはユダヤ系であり戦争を体験した彼にとっては、刑務所のように見え、以来、定規で引いたような直線の使用は断固拒否。クンストハウスの床も、まるで波の上に立っているかのような不思議な曲線でできていました。

余談ですが、個人的に好きなアーティストは、圧倒的にオーストリア人が多い。なぜだろう。まだその答えは分かっていませんが、「クンストハウス」は、かつて見た美術館の中でもダントツに素晴らしく感動的なものでした。日本のガイドブックにはあまり詳しい情報が掲載されていませんが、ウィーンを訪れた際には是非、足を運んでみてください。自由。楽しさ。アート。ただその空間にいるだけでワクワクさせられます。

(*日本でも、フンデルトヴァッサーが設計した建築物として、大阪のゴミ処理工場(舞洲工場)や舞洲スラッジセンターなどがあります。)



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