2015年5月27日水曜日

CECI NY時代の記憶


先日「Sex and the City」の映画が再放送されていたので見ていると、かつて「CECI New York」でデザイナーとして働いていた頃の事を思い出しました。

CECI New Yorkは当時、ニューヨークマンハッタンのチェルシー23丁目通り沿いにある、まさにギャラリーがひしめきあう最新アート発信地のど真ん中にオフィスを構えていました。当時、大学4年生になっても全く就職活動をしていなかった私。活動をする前からすっかりあきらめていて「卒業後もらえる1年間の在留ビザで遊び、帰国後何か仕事を探そう」ぐらいの軽い気持ちでいましたが、両親にこっぴどくしかられ(当たり前ですが...。)卒業後遅めの就活を始める事に。しかし、外国人である私は案の定どこに応募してもことごとく断られ諦めかけた丁度その頃、最後に見つけた求人サイトがCECI New Yorkでした。ホームページで会社の世界観と作品に一目惚れしてしまいかなりドキドしたのを今でも覚えています。そしてメールを送ってみると、なんと面接して頂ける事に!

頑張って新調したのは「Cole Haan」のフラットシューズ(笑)靴は当時まるっきりスニーカー派だった私でしたがCole Haanは当時から大好きで、当時の私にとってはかなり頑張って背伸びして買った靴でした。フラットなのにオフィスに着く前から靴擦れ。泣きそうになりながら近くのファーマシーで絆創膏をゲット♪

そして面接。ペントハウスのシェアオフィスはとても素晴らしく、ぐるっとガラス張りされた窓の中心にバルコニーがあり、面接は青い空の下ウッドデッキで実施されました。ガラス張りな為、社内の従業員からは丸見え(笑)目が合うとくれたにっこりスマイルに癒されたのを覚えています。私のポトフォリオを隅から隅まで丁寧に見て頂けた事に感動して「ここで働きたい!」とへたくそな英語で熱烈アタック!すると、『Why not!』と言ってその場で即採用してくれました♪今思い出しても泣けてしまう程に本当に本当に嬉しかったです。

次の日からCECIでの仕事がスタート。当時はまだ、社長ともう一人だけがデザイナーで、後はインターンが3名に事務が1名だけ。まさに立ち上げ後3年目で急成長し始めた時期の入社でした。私も初めはインターンからのスタートでしたが、他の3名を差し置いて直ぐに正社員としてデザイナーに昇格してくれました。ひとり外人で目立っていた私。。他のインターン生も皆デザイナーになりたかったのに結果私だけがそのポジションに着いてしまい、同期からは一時期いじめっぽい感じにもあいましたが、CECIでデザイナーとして働ける事が幸せ過ぎた私にとっていじめ等ちっとも痛くもかゆくもありませんでした(笑)こうして最強無敵なずぶとい私の精神は育まれたのかもしれません(笑)

毎朝同じお店で「Good morning!」と陽気なお店のおばさんにご挨拶♪巨大なコーヒーを買い、デザインに励む日々。コツコツコツとヒールの音が鳴り響くオシャレ女子に囲まれたオフィスは、まさにSATCの世界観そのものでした。毎月の様にホテル等を貸し切り開催されるパーティーでは突然本物のサンバが登場したりと結構ぶっとんでいて、「この機会に素敵なドレスを新調したらどう?」なんて、こっそり社長から素敵なドレスが添付されたメールが届いたり(笑)当時外国での一人暮らしでお金のなかった私には毎度きつくてヒヤヒヤさせられた体験でした。

他にも面白い思い出話しは沢山あるのですが、あの頃のCECIとの出合いはまさにその後の私の人生を180度変えてくれた貴重な体験。高校までを地元徳島で過ごした田舎者がまさかあんな所で働いていたなんて!今思い返しても幻想のようですが、あれはまぎれもない事実。『あの頃の自分が受けた衝撃と感動を超える体験と、良い意味で人の人生をも変えられる程の影響を与えられる会社を作り上げる事』SATCをきっかけに今後叶えていきたい夢リストにひとつ追加が増えました♪


※写真は、表舞台は華やかなのに貧乏生活をしていた頃の思い出写真。




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2015年5月20日水曜日

黄色い招待状


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続々と新作ができあがってきている中、なかなかウェブサイト掲載まで至れておりませんが、先日は何作か少し掲載用の写真を撮る時間を設けました♪こちらは次回サイトに掲載しようと考えている結婚式ペーパーアイテムです。制作中の色々な事を思い返しながら撮っているととても幸せな気持ちになりましたよ。詳細はまた後日、ウェブ掲載時にご覧頂けますと幸いです。掲載したら、このブログ又はFacebookにてお知らせしますね。

近頃は『おまかせコース』でご注文を頂く事も増えてきました。「ペーパーアイテムにはお金をかけたい!」そうお客様に言って頂く事が当初からのひとつの目標でもあったので大変嬉しく感じております。最終データでお渡ししているシンボルマークや、ご一緒に作り上げたおふたりを象徴するビジュアルは、式後もずっと残っていくもの。お家の表札に入れたり、シンボルマーク入りのクッションを作ってみたり、オリジナルノートやアルバムなんかを作ってみたり、我が家のオリジナルグッズを少しづつ作っていきながら新しい家庭と共に育んでいって頂けたら幸いです。結婚式の思い出の写真と共にコラージュして額に入れて飾っても素敵かもしれませんね。

これからも一人でも多くの方々に感動や幸せをお届けできるよう頑張ります!




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2015年5月13日水曜日

新しい家兼オフィスのご紹介



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今回は、やっと引っ越しを終え片付けが済んだお家を少しご紹介。
こだわりの強い奥さんを持つ旦那さんはとても大変だったでしょうが(笑)幸い夫婦で趣味や好みがよく似ているので一緒に少しづつ楽しく仕上げる事ができましたよ♪

ダイニングの南側のカーテンには憧れのウィリアムモリスの『イチゴ泥棒』を一枚の絵のように飾りました。独特な柄なので少し心配もありましたが、完成してみれば空間の中に上手く溶け込みつつも威厳を放つその様は何度見ても飽きません。ウィリアムモリスは私の中でデザインの師なので、ご飯食べながらいつもジロジロ観察しています。

家の表札はもちろん手作り。結婚式の際に作ったふたりのシンボルマークを入れてあります。旦那さんも何度も「いいねぇ〜」と言って喜んでいましたよ。

最後に、ソファーの横にある棚は昔床屋さんをしていた旦那さんのお婆さんのもの。ご両親が捨てようとしていたのを譲って頂きました。物置で埃をかぶっていましたが、きれいに磨いてみたらとってもしっかりできた趣のある骨董品でした。これから木にニスを塗り足しながら大切に使っていきたいです。ある日の事、旦那さんがお爺さんの形見の腕時計をこっそり中にしまって飾っていました。お爺さんとお婆さんも天国で喜んでいてくれるといいな♡

この家もこれから育んでいきながら今後も少しづつご紹介できればと思っています。




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